五月病とは?原因と対策、鍼灸整骨院でできるケアとセルフケア法
【春の終わりにやってくる心と体の不調】五月病とは?原因と対策、鍼灸整骨院でできるケアとセルフケア法
新年度の始まりである4月を過ぎ、ゴールデンウィークが明けたころ。「なんとなくやる気が出ない」「朝起きるのがつらい」「体がだるい」など、心と体に不調を感じる方が増えてきます。そんな時期に多く聞かれるのが「五月病(ごがつびょう)」です。
実はこの五月病、放っておくと心身のバランスを崩し、仕事や日常生活に支障をきたす可能性もある厄介な不調です。今回は、五月病の正体と原因、鍼灸整骨院でのアプローチ方法、そしてご自宅でできるセルフケアまで詳しくご紹介していきます。
◆ 五月病とは?その正体と背景
五月病とは医学的な正式名称ではなく、新しい環境に適応しきれず心身に不調が現れる状態を指します。特に4月から環境が大きく変わった方に多く見られます。
よくある症状
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気分の落ち込み
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イライラや不安感
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集中力の低下
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不眠や寝つきの悪さ
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食欲不振
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胃腸の不調、頭痛、肩こり、腰痛などの身体症状
なぜ「5月」に起こりやすいのか?
春は進学・就職・異動・引っ越しなど、人生の大きな転機が多い季節です。4月は新しい環境に期待と緊張を抱えて頑張りがちですが、ゴールデンウィークを境に心と体の緊張が一気に緩み、「燃え尽きたような状態」に陥ることがあります。
また、春は寒暖差・気圧の変化・日照時間の変化・自律神経の乱れなど、身体的にもストレスがかかる季節です。こうした心身のストレスが合わさることで、五月病が引き起こされるのです。
◆ 鍼灸整骨院でできる五月病へのアプローチ
「五月病って整骨院でみてもらえるの?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。実は、鍼灸整骨院では、五月病による自律神経の乱れや筋肉の緊張、血流不良などに対して非常に効果的なアプローチが可能です。
鍼灸施術による自律神経の調整
五月病の主な原因は、自律神経のバランスの乱れです。自律神経は交感神経と副交感神経からなり、体の活動と休息のリズムを調整しています。
ストレスや生活習慣の乱れでこのバランスが崩れると、睡眠障害・胃腸の不調・イライラ・だるさなど、さまざまな不調が現れます。
鍼灸では、ツボ(経穴)を刺激することで神経系やホルモン系に働きかけ、自律神経の調整を行います。
五月病に効果的なツボ
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百会(ひゃくえ):頭頂部のツボ。精神安定に効果あり
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内関(ないかん):手首の内側。不安・吐き気・動悸に有効
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足三里(あしさんり):膝下外側。胃腸機能・疲労回復に有効
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神門(しんもん):手首の小指側。不眠・緊張緩和に効果的
症状に応じてこれらのツボを中心に施術し、心と体の回復力を引き出すことを目指します。
整体による筋肉・骨格の調整
五月病になると、肩こりや頭痛、背中の張りなど身体症状も多く見られます。これはストレスが筋肉の緊張を引き起こしているためです。
整体では、
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背骨や骨盤の歪みを整える
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呼吸がしやすくなるよう胸郭をゆるめる
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肩甲骨や首回りの緊張を解く
といった手技を行い、血流・リンパの流れを促進し、緊張した筋肉と神経をリラックスさせます。
温灸・カッピングで心と体を温める
東洋医学では「気血(きけつ)の巡り」が健康のカギとされています。五月病はまさに「気の滞り」と「冷え」によってバランスが崩れた状態ととらえることができます。
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温灸(お灸)で腹部や足元を温めて気血を巡らせる
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カッピング(吸い玉)で血流と老廃物の流れを改善する
これらの施術は、自律神経のバランスを整えつつ、体を内側から温めて回復力を高める効果があります。
◆ 自宅でできる!五月病対策セルフケア
ご自宅でもできる五月病対策をいくつかご紹介します。日々の小さな習慣が、心身の健康を守る第一歩になります。
1. 日光を浴びる(セロトニン活性)
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、感情や自律神経を整える働きがあります。朝起きてすぐにカーテンを開けて日光を浴びる習慣をつけましょう。
♂️ 2. 軽い運動・散歩を取り入れる
1日15〜30分の散歩やストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことが、精神の安定に非常に効果的です。
️ 3. 栄養バランスの良い食事を
特にビタミンB群・マグネシウム・たんぱく質は、神経の働きを助ける栄養素です。コンビニ食ばかりにならないよう注意し、温かい手料理や和食を心がけましょう。
4. 入浴でリラックス
シャワーだけでなくぬるめのお湯(38〜40度)に15分ほど浸かることで、副交感神経が優位になり心身のリラックスが促されます。
5. 考えすぎない、無理しない
完璧を目指さず、「疲れているときは休む」ことも自己管理。自分に優しく接することが、回復への近道です。
◆ 鍼灸整骨院での通院タイミングと目安
五月病は「放っておけば治るだろう」と思われがちですが、長引くと慢性的なうつや自律神経失調症につながることも。
以下のような場合は、お早めにご相談ください。
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2週間以上不調が続く
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朝がつらくて起きられない
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理由もなく涙が出たり不安になる
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身体症状(胃腸の不調、頭痛、肩こりなど)が続いている
◆ まとめ:五月病は心と体の「疲れのサイン」
五月病は、心と体のバランスが崩れた状態からくる**「警告ランプ」**です。
「頑張りすぎていませんか?」 「ちゃんと、休めていますか?」
そんな自分からのメッセージを受け取って、今こそ自分を労わる時間を持つことが大切です。
鍼灸整骨院では、症状だけでなく「人そのもの」を見て施術を行います。あなただけの体調や生活リズムに合わせたケアをご提案いたしますので、安心してご相談ください。
当院では、五月病ケアにも対応した施術メニューをご用意しております。
ご自身の身体と心の声に耳を傾け、必要なケアを取り入れていきましょう。
皆さまの健康と笑顔を、私たちは全力でサポートします!
三国ケ丘鍼灸整骨院
鍼灸師、柔道整復師
西本峻明
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