冬に多い「寝違え」の原因とは?
冬に多い「寝違え」の原因とは?
痛みが長引く理由と鍼灸整骨院でできる施術・自宅でのセルフケア
こんにちは。
大阪府堺市堺区にある三国ヶ丘鍼灸整骨院の院長で、
鍼灸師・柔道整復師の資格を持つ私が、今回は
「冬に起こりやすい寝違え」
について詳しく解説します。
冬になると
「朝起きたら首が動かない」
「振り向けないほど首が痛い」
「湿布を貼ってもなかなか治らない」
このような症状で来院される方が非常に増えます。
実は、冬の寝違えには明確な原因と特徴があり、対処を間違えると痛みが長引くことも少なくありません。
この記事では
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冬に寝違えが起こりやすい理由
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寝違えの症状と注意点
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鍼灸整骨院でできる施術
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ご自身でできるセルフケア・予防法
を、専門家の視点から分かりやすくお伝えします。
冬に「寝違え」が起こりやすい理由
① 寒さによる筋肉の緊張
冬は気温が下がることで、身体は無意識に熱を逃がさないようにします。
その結果、首・肩・背中の筋肉が常に緊張状態になります。
筋肉が硬くなった状態で寝ていると
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血流が悪くなる
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筋肉の柔軟性が低下する
そこに、寝返りや首のちょっとした動きが加わることで、筋肉や関節に急な負荷がかかり寝違えが起こるのです。
② 冷えた状態での睡眠
冬は
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暖房を切って寝る
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首元が冷えたまま寝ている
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布団から首や肩が出ている
といったケースが多くなります。
首は血管・神経が集中する重要な部位です。
この部分が冷えると
筋肉が硬直 → 血流低下 → 回復力の低下
という悪循環が起こり、寝違えを引き起こしやすくなります。
③ 寝姿勢・枕の影響
冬は布団に潜り込むような姿勢や、丸まった姿勢で寝ることが増えます。
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枕が高すぎる・低すぎる
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横向きで首が傾いたまま長時間固定される
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フード付きパジャマや厚着で首が圧迫される
こうした状態が続くと、首の筋肉や関節に不自然なストレスがかかり、朝起きた瞬間に強い痛みとして現れます。
④ 日常の疲労の蓄積
冬は
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デスクワーク
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スマホ操作
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猫背・前かがみ姿勢
が増えやすい時期でもあります。
これにより、
首・肩・背中の筋肉は慢性的に疲労した状態になります。
その疲労が限界を迎えたとき、「寝違え」という形で症状が表に出ることが多いのです。
寝違えの主な症状
寝違えと一言で言っても、症状の出方には個人差があります。
よくある症状
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首を動かすと鋭い痛みが出る
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左右どちらかに回せない
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上を向く・下を向く動作がつらい
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肩や背中まで痛みが広がる
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動かさなくてもズーンとした痛みがある
軽いものでは数日で改善しますが、
無理をすると1〜2週間以上長引くケースもあります。
寝違えで注意すべきポイント
「動かした方がいい」は間違い?
よく
「動かした方が治る」
「ストレッチしたら良い」
と聞くことがありますが、急性期の寝違えでは逆効果になることがあります。
炎症が起きている状態で無理に動かすと
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炎症が強くなる
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痛みが悪化する
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回復が遅れる
といったリスクがあります。
湿布だけで様子を見る危険性
湿布は痛みを和らげる効果はありますが、
原因そのものを改善するものではありません。
首・肩・背中の筋肉バランスや関節の動きが悪いままだと、
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何度も寝違えを繰り返す
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首こり・肩こりが慢性化する
といった状態になりやすくなります。
鍼灸整骨院でできる寝違えの施術
三国ヶ丘鍼灸整骨院では、
「痛い首だけを触る」施術は行いません。
寝違えの背景にある
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筋肉
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関節
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姿勢
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血流
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自律神経
まで含めて総合的に評価します。
① 首・肩・背中の筋肉調整
寝違えの場合、
痛みが出ている首だけでなく
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肩
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肩甲骨周囲
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背中
に強い緊張が見られることがほとんどです。
手技療法で筋肉を優しく緩め、
血流を改善することで痛みの軽減を図ります。
② 鍼灸施術による深部アプローチ
鍼灸は
表面では届かない深い筋肉や神経の緊張にアプローチできます。
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炎症を抑える
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筋肉の過緊張を緩和
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回復力を高める
といった効果が期待でき、
「動かすと痛い」「首が固まっている」寝違えには非常に相性が良い施術です。
③ 骨格・姿勢の調整
寝違えを繰り返す方の多くは
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猫背
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ストレートネック
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巻き肩
といった姿勢の問題を抱えています。
骨格や姿勢を整えることで、
首にかかる負担を根本から減らし、再発防止につなげます。
ご自身でできるセルフケア(急性期)
① まずは安静
痛みが強い初期は
無理に動かさず、痛みの出ない範囲で過ごすことが大切です。
② 温める?冷やす?
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熱っぽい
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ズキズキする
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触ると痛みが強い
このような場合は、最初は軽く冷やすのがおすすめです。
痛みが落ち着いてきたら、
蒸しタオルなどで首・肩を温めると回復が早まります。
③ 寝るときの工夫
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首元を冷やさない
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タオルを首に巻く
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枕の高さを確認する
特に冬は「首を冷やさない」ことが重要です。
再発を防ぐためのセルフケア
① 首・肩を冷やさない習慣
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マフラー
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ネックウォーマー
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ハイネックの服
を活用しましょう。
② 日常姿勢の見直し
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スマホを目の高さで見る
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長時間同じ姿勢を避ける
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肩甲骨を動かす習慣をつける
これだけでも寝違えの予防につながります。
③ 軽いストレッチ
痛みが落ち着いてから、
首・肩をゆっくり・痛みの出ない範囲で動かすようにしましょう。
こんな方はご相談ください
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冬になると毎年寝違える
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寝違えがなかなか治らない
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首の痛みと肩こりを繰り返している
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湿布や薬だけでは不安
三国ヶ丘鍼灸整骨院では、
その場しのぎではなく、再発しにくい身体づくりを大切にしています。
まとめ
冬の寝違えは
「寒さ」「冷え」「筋肉の緊張」「姿勢」
が重なって起こります。
早めに正しいケアを行うことで
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痛みの早期改善
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再発防止
が可能です。
「ただの寝違え」と軽く考えず、
気になる方はぜひ一度ご相談ください。
三国ケ丘鍼灸整骨院
鍼灸師、柔道整復師
西本峻明
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